天理教校学園高校に関する廃校閉校ニュースです。
ニュース概要
奈良県の私立高校・天理教校学園高校が2022年度末(2023年3月)に閉校することが決まっています。
廃校時期 | 2022年度末(2023年3月) |
廃校する学校 | 天理教校学園高校 |
状況 | 廃校決定(確定) |
日々は本校にお心寄せいただき誠にありがとうございます。
さて、このたび運営母体である天理教教会本部の決定により、来年度(令和2年度)の入学者の受け入れを最後とし、来年度(令和2年度)入学者が卒業する令和4年度(2022年度)をもって本校を閉校することとなりました。
在校生、保護者、卒業生および関係のみなさまにはご心配、ご迷惑をお掛け致しますこと、深くお詫び申し上げます。
奈良県天理市といえば「天理教」の総本山であり、町を歩けば天理教徒の方々がハッピを着て
ねり歩いている姿をよく見かけるでしょう。その天理教の傘下にあるのが本校です。
天理教校学園高校が閉校する理由は?
今回の閉校理由は、運営元の天理教の財政事情の悪化です。
それは、本校だけではなく全国的な私立学校で生じている問題であり、
少子化に伴う生徒数の減少が最も大きな要因です。
近年は、PL教団の運営するPL学園も資金繰りの悪化で閉校がうわさされるなど、
宗教校の資金繰り悪化・財政事情悪化が目立つようになってきています。
とはいえ、同天理教傘下の「天理高校」は継続するので「資本を集中させて教育の質を低下させない」
という意図もあるかと思います。
また、他の私立学校ではあまりない「無返還義務奨学金制度」も要因の1つかもしれません。
天理教には「いちれつ会」という奨学金制度があり、実はこれ返還義務のない奨学金制度なのです。
(こういうのを行政等が行わず、いち宗教法人である天理教が行っているというのは素晴らしい取り組みだと思います)
この維持は教団に対する寄付から捻出されており、近年の日本経済事情悪化に伴う寄付金自体の減少も大きな理由の1つだと思います。
天理教校学園高校は全寮制であり、その維持もいちれつ会の資金、すなはち寄付から成り立っており、
子どもたちの教育のため赤字続きだったかもしれません。
そういう意味ではネームバリュー・実績ともに本校よりある「天理高校」に資本集中させるかたちとなる
今回の閉校判断はやむをえず、また適正な判断なのかもしれません。
本校の制服はとてもおしゃれでかっこいいと人気制服だったため、今回の閉校でこの制服が消滅してしまうことを名残惜しむ声もあります。
このニュースに対する声・感想・口コミまとめ
学生(現役・卒業生)
・母校がなくなるのは素直にさびしい
・制服よかったのに、天校でも導入してほしい!
親御さん
・いちれつ会でせっかく寄付してもとうの生徒が遊び呆けてるようならダメだ
・時代を感じる、日本社会の衰退を感じる