福井県立藤島高校に関する制服のニュースです。
ニュースソース
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f633ff8d6afbf3526b8de2e1ea066eddc5004bf
福井市の藤島高校で、制服を着るか私服で登校するか、生徒たちが自由に服装を選択できるユニークな取り組みが行われています。
この取り組みは、「服装を自由に選択できる期間」として生徒会が企画。藤島高校の校則では制服の着用が義務づけられていますが(中略)
今後の制服のあり方について考えるきっかけにするのが狙いです。20日から全校生徒1019人が、制服や私服、体操服など自分の好きな服装で登校しています。県内の全日制高校では初の試みとみられ、初日の20日の初日は制服派と体操服派が大多数を占めたということです。
2日目の21日も、生徒たちは思い思いの服装で登校。私服派が数えるほどしかいないクラスが多い中、生徒の半数以上が私服の教室もありました。
私服を選んだ生徒は「いつもの私服を着ている。いつもと違う服装で集中力が上がっている気がする」「最初は私服を着るのに抵抗があったが、新鮮な気持ちで授業に取り組めた。多様性を重んじるのは今、社会全体で重要視されている。この取り組みを続けられるなら続けてほしい」と話していました。
今回の取り組みを企画した坪田昂樹生徒会長は、「思ったより私服の着用率が低いが、それも自分の選択ということ。自分らしさを味わえているのではないかと思う。(後輩には)議論を進めていって(校則を)変えるなら変える。変えないなら意味を持って変えないという選択をしてほしい」と話していました。
制服グラム編集部の考察
制服変更詳細情報。旧制服新制服旧制服比較。
私服 | 制服 |
藤島高校では旧型男女2分制服であるセーラー服・学ランが導入されており、
ブレザー型のジェンダーレス制服への移行を検討している。
その中で「そもそも制服が必要なのか」という疑問を投げかけるため、今回の取り組みにいたった。
考察
全国でも男子学ラン女子セーラー服の旧型男女2分セーラー服を廃止し、
男女ともにブレザー・スラックスカート自由選択制が導入される流れが続いているが、
多くの場合そのまま新制服へ移行する流れが多い中、生徒会が中心になって「制服を着ても着なくてもいい」という
自由な期間を設定した取り組みはものすごく面白い取り組みである。
とはいえ、「制服を着なくていい」となっても「制服着用率が相変わらず高い」というのは、
「制服が学生たちのアイデンティティの一部」になっていることの証明でもありうると思われる。
長野県では制服撤廃が進んでいるが、生徒の中には「制服がほしい」という声もちらほら上がっている学校もあるらしい。
制服そのものを撤廃してしまうのか?
制服をジェンダーレスに変えるのか(制服制度自体は消さないままに)?
また、ジェンダーレス制服自体への批判的な声も一部では上がっており、未来の制服談義はまだまだつきなそうだ。
制服が果たす役割を見直すきっかけに
そもそも制服は想像以上にさまざまな効果をもたらしている。
・学生のアイデンティティ
ということはもちろん、
・公立学校においては親の所得格差を隠すアイテム
にもなる。私服であればおのずと親の経済格差が子供の服装に如実に表れる。
それを隠す役割があるのも制服なのだ。
そのあたりの制服が担う役割も捨てがたい。
このニュースに対する声・感想・口コミまとめ
学生(現役)
・私服OKと言われてもジャージが楽だからジャージがいい
・セーラー服が気に入って入学しているので、制服は変わらないでほしい
親御さん
・今のセーラー服学ランのほうが学生らしくていいと思う
・子供本人は喜んでいるのでいいと思うが、学生らしい制服と言うものは必要だと思う