2022年度の制服変更の学校に関するニュースです。
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2022年度から新しい制服(標準服)を採用した中学・高校は計432校になり、過去最多を更新した。内訳は中学校299校、高校が133校。制服生地の大手の日本毛織(ニッケ、東京都)が1980年代から調べているもので、92年度の414校を抜いた。
制服グラム編集部の考察
全国でも男子学ラン女子セーラー服の旧型男女2分セーラー服を廃止し、
男女ともにブレザー・スラックスカート自由選択制が導入される流れが続いています。
また、学ラン・女子ブレザー(濃紺)タイプの公立っぽい制服に廃止も進み、
男女ともに同じようなデザインで、男女ともにズボン・スカートを選択できる
「完全ジェンダーレス制服」の導入も進んでいます。
主な理由は「性的少数者への配慮」「親の負担軽減」
ここまで制服の変更が進む理由はおもに2つある。
・性的少数者への配慮
・親の負担軽減
である。
性的少数者(LGBT)への配慮はとくに、学ラン・セーラー服といった男女差の大きい制服を廃止し、
男女ともにスタイルの近い制服にすることで「性差のストレス」を軽減しようとしているわけで、
男女ともにズボン・スカートを選択できる形にしている学校も増えた。
しかし、一部学校では「女子生徒の選択肢のみが広がる」つまり「女子のみがズボンかスカートを選択できる」制度にし、
男子は「ズボンのみ」という「男子の性的少数者への配慮」がいまだに欠けている学校も存在している。これは改善の余地があるといえる。
また、近年の日本国民の所得減少により旧来の制服(5~10万円)の負担すらかなりの大きいな負担となっている親に配慮し、
3~5万円といった低価格帯の制服への変更を伴うという今回の変更になっている学校もある。
とはいえ、制服を変更することで「おさがりが使えない」と言う声もあり、この点に関しては「負担軽減」という観点では疑問が残る。
これからの制服
今後は、長野県のように「制服自体を撤廃する」動きをとる自治体も増えるかもしれない。
また、現行で導入されている学ラン・セーラー服に代表される「男女差の大きい制服」はおそらく今後もドンドン減少していくでしょう。
とくに、学生のアイコンともいえる「学ランセーラー服の廃止」はかつて女子の体操服「ブルマー」がなくなったように、
今後レガシー化していくことが予測されます。